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お酒を飲まない人は、飲む人よりも寝付きが悪いのですか?

メンタルヘルス ライフスタイルと健康 症状・病気
この記事は約 6 分で読めます。

お酒を飲むと寝付きが良くなる、と父が言っています。

お酒を飲まない人は、飲む人よりも寝付きが悪いのですか?

お酒を飲むとよく眠れるのなら、飲まない人は眠れないということでしょうか?

寝ているとき、どのようにお酒が作用・影響しているのですか?

金井 進さんによる飲酒と睡眠と依存

本題に入る前にひと言。眠るためにお酒を飲んだり、リラックスのためにお酒を飲んでいるうちに依存症となる場合があります。

ホリス治療院では、肉体的な依存症になる前のメンタル依存になっている方が多いように感じています。

飲酒しないと1日が終わった気がしない・・・というのも、立派な依存症かもしれません。

依存体質を変えるための提案も後半していますので、最後までご覧いただけますと幸いです。

お酒が寝付きに与える影響については、一般的には以下のように説明できます。

お酒が寝付きに与える影響

  1. 寝付きが良くなる
    • お酒には鎮静効果があり、リラックスすることで寝付きが良くなることがあります。アルコールは脳の活動を抑制し、一時的に眠気を引き起こします。
  2. 睡眠の質が悪くなる
    • お酒を飲むと寝付きが良くなる一方で、睡眠の質が低下します。アルコールは睡眠の中でも深い睡眠(徐波睡眠、ノンレム睡眠)の割合を減らし、浅い睡眠(レム睡眠)の割合を増やします。これにより、夜中に目が覚めやすくなったり、朝に疲れが取れにくくなったりします。
  3. 夜中の目覚めやすさ
    • アルコールが体内で分解される過程で、夜中に目が覚めることが多くなります。特に、アルコールの血中濃度が低下するにつれて、覚醒作用が強まり、中途覚醒が増える傾向にあります。

具体的な例

例えば、次のような状況を考えてみましょう。

お酒を飲んだ場合

  • 寝付き:リラックスしてすぐに眠りに落ちる。
  • 夜間:最初の数時間はぐっすり眠れるが、徐々に浅い眠りが増える。
  • 中途覚醒:夜中にトイレに行きたくなったり、何度か目が覚めることがある。
  • 翌朝:疲れが残っている感じがすることがある。

お酒を飲まない場合

  • 寝付き:リラックスするのに時間がかかり、なかなか寝付けないことがある。
  • 夜間:深い眠りが多く、安定した睡眠をとることができる。
  • 中途覚醒:ほとんど目が覚めない。
  • 翌朝:スッキリと目覚め、十分に休息が取れていると感じる。

結論

お酒を飲むことで寝付きが良くなることは確かですが、睡眠の質が低下するため、結果的に翌日の疲れが残ることがあります。一方、お酒を飲まない場合は、寝付くまでに時間がかかるかもしれませんが、深い睡眠が取れやすく、翌朝スッキリ目覚めることが多いです。

長期的には、健康的な睡眠習慣を身に着けることが、質の高い睡眠を得るために重要です。

飲酒の依存症の特徴、症状、治療と対策

アルコール依存症(アルコール依存症)は、飲酒のコントロールができなくなり、身体的・精神的に依存する状態のことを指します。アルコール依存症の具体的な特徴、症状、影響、そして例を用いて説明します。

アルコール依存症の特徴

  1. 飲酒のコントロール喪失
    • 飲み始めると止められない、または飲酒量をコントロールできない。
  2. 強い飲酒欲求
    • 飲みたいという強い欲求が常にあり、飲まずにはいられない。
  3. 禁断症状
    • 飲まないと手が震える、不安になる、汗をかくなどの禁断症状が現れる。
  4. 耐性の増加
    • 同じ効果を得るために、以前より多くのアルコールが必要になる。
  5. 社会的、職業的機能の低下
    • 仕事や家庭生活に支障をきたすことが増える。

アルコール依存症の症状と影響

  • 身体的影響
    • 肝臓障害(肝硬変、脂肪肝、肝炎)、胃腸障害、心臓病、高血圧、神経障害。
  • 精神的影響
    • 不安、抑うつ、記憶障害、認知機能の低下。
  • 社会的影響
    • 家族関係の悪化、職場での問題、経済的困難、法的問題(飲酒運転など)。

具体的な例

例1: 30代男性のケース

  • 背景:30代の男性、会社員。ストレスの多い仕事をしており、仕事終わりに飲む習慣がある。
  • 進行
    • 最初は、週末に友人と飲む程度。
    • 次第に平日の晩酌が増え、毎日飲むようになる。
    • さらに、飲酒量が増え、1回の飲酒でビール5本以上飲むようになる。
  • 影響
    • 朝起きるのが辛く、遅刻や欠勤が増える。
    • 家族との関係が悪化し、妻と口論が増える。
    • 健康診断で肝臓の数値が悪化していることが判明。
  • 結果:アルコール依存症の診断を受け、治療が必要とされる。

例2: 40代女性のケース

  • 背景:40代の女性、主婦。日中は家事をこなし、夕方になると飲むのが日課。
  • 進行
    • 夕食の準備をしながらワインを1杯飲むことから始まる。
    • それが徐々にエスカレートし、毎晩ボトル1本を空けるようになる。
    • 朝から不安を感じ、昼間にも飲むようになる。
  • 影響
    • 子どもの世話が疎かになり、学校からの連絡が増える。
    • 体重が増え、健康診断で高血圧と診断される。
    • 友人との関係が悪化し、孤立感が強まる。
  • 結果:医師の勧めで専門クリニックに通い、治療を開始。

治療と対策

  1. 専門医療機関の受診
    • 精神科や依存症治療の専門クリニックでの診察。
  2. 心理療法
    • 認知行動療法(CBT)や動機づけ面接(MI)など。
  3. 薬物療法
    • アルコール依存症に効果的な薬の使用。
  4. 自助グループ
    • アルコホーリクス・アノニマス(AA)などの自助グループへの参加。

アルコール依存症は治療可能な病気です。早期の介入と適切な治療が重要であり、家族や友人のサポートも大きな助けとなります。

東洋医学、鍼灸治療からひと言

お酒は百薬の長と言いますが、なかなか付き合い方は、難しいようです。

お酒は気軽に飲めるため、依存症になりやすいです。

依存症は、脳内物質が大きく作用します。

健康習慣と脳内物質の関係を次回投稿したいと思います。

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金井 進

金井 進

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